【これぞ旨みワイン】アマローネの巨匠から学び、継承する造り手。ラルコの赤ワイン。

本日のテイスティング

こんにちは。ソムリエすじこです。今日はイタリア、ヴェネトの素晴らしい造り手のご紹介。大好きなワインの一つです。

本日のワイン情報

Valpolicella Ripasso Classico Superiore’2020

生産者 L’Arco(ラルコ)
生産地 イタリア・ヴェネト
タイプ 辛口・赤
容 量 750ml
価 格 4000〜5000円台
品 種 コルヴィーナ55%、ロンディネッラ35%、モリナーラ5%、クロアティーナ5%

ラルコのオーナーであり醸造家のルーカ・フェドリーゴは、アマローネ」を語る上では外せない巨匠“クインタレッリ”に長年ブドウを供給していた栽培農家に生まれます。14歳でご両親から葡萄畑と桃園を引き継ぐという超英才教育的環境にいました。ルーカはクインタレッリで働きながら栽培や醸造を勉強し、1998年には初めて自分の「アマローネ」を醸造。2001年には本格的に自社でワインを生産し始めます。ルーカは「ヴァルポリチェッラの伝統を守ること、クインタレッリからの学びを継承すること」を信念とし、現在もハイレベルなワインを生産し続けています。

※アマローネ(Amarone)はイタリア語で「苦味」という意味。「アマーロ(Amaro)」に由来する、イタリアの高級赤ワインです。

今回ご紹介するValpolicella Ripasso(ヴァルポリチェッラ・リパッソ)とは、アマローネを造る時に出るヴィナッチャ(ブドウの搾りかす)を入れて再発酵させて造られるワインのことです。ステンレスタンクで数日間マセレーションし、翌年の3月頃まで熟成させています。アマローネのマセレーションが終わると同時に、そのヴィナッチャを1カ月間マセレーションし再び発酵させます。その後、大樽で24カ月間熟成させたワインです。

テイスティングコメント

色味は透き通ったガーネット色。ドライアプリコットやレーズン、熟れたみかんのような果実の甘やかな香り。クローブやシナモンのようなスパイスのアロマも。飲むと意外とクリアな印象。酸味、タンニン共に穏やかで丸みを帯びた印象のワインです。10分後、開いてくると少し燻製香もあり、複雑みと骨格を持ち合わせた味わい。

4日目、余裕で楽しめました。旨みがまだまだ伸びる。さすがです。美味!

合う料理

ヴァルポリチェッラはアマローネほどパワフルではないので、前菜合わせがいいです。ヴェネト州の郷土料理、牛のカルパッチョに合わせるのはもちろん、シナモンを効かせたカボチャのポタージュと相性がいいのでお試しあれ。

ラルコのワインは1度飲んだら他のキュヴェも飲んでみたくなる沼にハマってしまうような魅力があります。ぜひ見かけたら飲んでみてくださいね。

本日は以上です。それではみなさま、いい1日を!

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